市川崑監督の「プーさん」という映画を観ました。
白黒の戦後まもなくの東京が舞台の映画です。
主人公は新大久保の大学予備校の数学の先生。
血気盛んな学生を相手にするのはそれはそれで大変なのですが、
それよりもなによりも世の中は大不況。就職がありません。
庶民は皆、ケチケチ生活しています。
そんな大不況から這い上がった日本の社会はそれなりの力を
持っていたのでしょう。
政治も良かったのかも知れません。たまたま近隣で戦争が起こった
影響もあったことでしょう。
それにしても今と比べたら今の方がずっと安定していて平和で優雅。
あのころ育った人達は70才ぐらいでしょうか。
貧困、大不況でも希望を失わず、我慢して我慢して努力して努力して
今の日本を築き上げたのですね。