5月5日はみなさんご存知、端午の節句。
汨羅の淵に身を投げた屈原を偲んで行われた、とも言われていますが、そのせいでしょうか、
連休中は鶴田浩二さんの出演する、戦争を題材にした映画がたくさん
放映されていました。
回天や神風特攻隊の話ですが、地井武男さんの海軍少年兵の話もあり
話がごちゃごちゃになるぐらいです。
映画が作られた時代の反映、とでも言うべきでしょうか、戦後まもなくたって、明らかに日本が復興しているというときに当時の戦争で
庶民をひどい目に合わせた人たちというか
日本社会の構造がぜんぜん変わっていないぞ、という強いメッセージがどの映画にも込められていました。
戦争当時のことはわかりませんが、兵卒や庶民を全く無視して自分たちの保身ばかりを考えていた、
本当の意味での国賊は戦後の少しも変わっていないぞ!
そういった熱い熱い思いが映画人をしてしっかりと温存されていた、
というところに感銘します。
まさに憂国の士、屈原のごとくです。
それも過ぎ去った過去なのでしょう。