昨日は武田薬品工業から社員の方が病院で研修をお受けになる機会がありました。
せっかくの機会ですから皆さんと討論する時間を設けることにしています。
今年のテーマは先の賊省・文部科学省の「文系廃止論」について。
製薬会社は一般に薬学部を出た方と薬学部でない理科系学部、文系学部の方々が入り交じって採用されています。
その状況も大いに参考にして、文系廃止論の是非について短い時間ですが活発に討論いただきました。
そもそも理系は教えやすい学科。科学の定義は「記述できること」で すから。
即物的に外貨獲得、殖産興業、富国強兵、鬼畜米英!進め一億火の玉だ!撃ちてし止まん!の国策を推進するには理科系で学部、学科で
国費を使う方が合理的というもの。
司馬遼太郎さんの言う、「日本の教育は兵隊さん教育。一方欧米は将校を育てる教育」
まさにその通り。いかに落ちこぼれないか。いかに失敗しないか。いかに目立たないか。いかに長く細く生きるか。
こういった価値観。
反対に文系は教えにくい学科であり、自分で学ぶべきもの。
その前にそもそも海外ではこういった文系理系の区別はありません。
勉強したいことを大学で勉強し、社会で専門家になりたければ専門職大学院に行けばいいだけのこと。
単純にこういうのをまねするのがいいと私は思います。
つまりリベラルアーツを学ぶ旧制高校、あるいは予科を三年おいて、その後法科、医科、商科、経営学科、政治学科などの専門職大学院を置いたらいいのではないでしょうか。