皆さんはシュレディンガーの猫、という話を聞いたことがあるでしょうか?
ネコを密閉した箱の中に入れて、その中で50%の確率で毒ガスの容器が開放される、というものです。
時間が経って箱を開けたらネコが元気でいるか否か?
箱を開けるまではネコの安否はわかりません。
箱を開けるまでは相反する両方の現実が「重なり合った状態」にある、と解釈されるべきだ、これが、
1935年にシュレディンガーによって発表されたこの寓話の意味するところです。
その後、解釈を巡って様々な議論が巻き起こりました。
未来は確率によって支配されている・・・。
という解釈も成り立てば、
ある分岐点を起点に複数の世界がはじまり、我々はそのどれかの住人となる・・・。
映画「ランダム~存在の確率」(原題 coherence)を観て考えさせられました。
これまでの数多の分岐点でたまたま今の世界に投げ込まれる我々の人生。
手術をお受けになる患者さんにも言えることかも知れません。